リドックスCaSiのご紹介

リドックスCaSiのご紹介

固体でカルシウムとケイ素を組み合わせた資材は多く存在しますが、液体状の資材を見つけるのは容易ではありません。これは、液体になると陰イオンのケイ素と陽イオンのカルシウムが結合してしまうためです。
しかし、リドックスの先進技術により、この2つの成分を含む液体肥料の開発が可能となりました。リドックスでは、ケイ酸カルシウムをカルシウムとケイ素に分解し、それぞれをイオン化した後、マイクロカプセル化しています。このプロセスにより、イオン同士の不必要な結合を防ぎ、液体肥料として安定した形で提供することができます。
本製品は、ケイ素(-)とカルシウム(++)が結合しないように工夫された、革新的な液体肥料です。

環境ストレスの軽減 & 植物の細胞壁強化
ケイ素(シリカ)は、植物の17の必須栄養素には含まれませんが、極めて重要な役割を担っています。ケイ素は、植物にとって「甲冑」として機能し、細胞壁やクチクラを強化することで環境ストレスを軽減します。

ケイ素は特に稲作において重要であり、細胞壁の強化によって耐病性が向上し、収量の増加に寄与します。ノシバ(イネ科)も、イネと同様に葉の表面が多数のシリカボディ(シリカ体)で覆われており、このシリカ体は葉を物理的に強固に立たせることで、光合成に必要な光量の確保に役立っています。また、外敵からの攻撃に対する防御効果もあります。
さらに、蒸散を司る気孔部の孔辺細胞にはケイ素が多く含まれており、これが植物にとって不可欠な蒸散の調節に重要な役割を果たしていると推察されます。また、ケイ酸が抗酸化作用を発揮するとの報告もあり、ケイ素は植物の生存戦略において極めて重要な元素です。これからの台風シーズンに備え、倒伏防止にも効果的です。

液体肥料として供給されるCaやSiは、水に溶解しイオン化されるため、植物の葉や根から効率的に吸収されやすくなります。下の写真は、CaSiを250mL/10a散布した実験区の結果です。実験区では対照区に比べて「分げつ」が多く、根の成長も著しく、茎もより太く成長していることが確認されました(CaSi以外の条件は同一)。

これまで水稲を中心にCaSiの魅力を紹介してきましたが、この製品は他の作物にも幅広く使用され、多くのお客様から好評をいただいております。ぜひCaSiをご活用ください。

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