38.8℃の猛暑下でも130%の収量 ― 十勝地方で明らかになったCaSiの効果!

38.8℃の猛暑下でも130%の収量 ― 十勝地方で明らかになったCaSiの効果!

2025年の北海道・十勝地方は、観測史上最高となる38.8℃を記録しました。
例年に比べて雨が少なく、春先から続く高温と乾燥により、十勝地方では馬鈴薯(じゃがいも)の収量が大きく落ち込んだ
年となりました。

そのような厳しい環境下で、リドックス社製の「CaSi(高吸収ケイ素+カルシウム資材)」を用いた実証試験が行われ、
慣行区に比べて
収量が約130%(30%増)という顕著な結果が得られました。

試験概要

  項目 内容
  試験場所 北海道十勝管内更別町
  作物 馬鈴薯(じゃがいも)
  播種日 2025年5月9日
  散布資材 リドックス社「CaSi」(高吸収ケイ素+カルシウム資材、バイオスティミュラント含有)
  散布量 230mL/10a × 3回(2週間間隔)
  散布日・混用薬剤 第1回:7月11日(CaSiと併用:レーバスフロアブル)
  第2回:7月20日(CaSiと併用:ホライズンフロアブル+ケットアウト水和剤)
  第3回:7月30日(CaSiと併用:ランマンフロアブル)
  収穫日 2025年9月23日
  収量調査 9月11日(慣行区・試験区 各5株×3地点=計15株)

 

結果概要

項目 慣行区 CaSi試験区
総収量(15株平均) 16,789 g 21,932 g
比率 100% 130.63%
澱粉価(ライマン値) 10.6 12.9

 

CaSiを施用した区画では、収量が約30%増加しただけでなく、澱粉価(ライマン値)も2.3ポイント上昇しました。
澱粉価の上昇は、いもの肥大が進んだだけでなく、光合成効率や栄養転流が改善されたことを示唆しています。

CaSiがもたらした「根の持続力」

2025年夏の十勝地方は、

  • 異常高温(連日30℃超)
  • 降雨不足(乾燥ストレス)
  • 夜温が下がらない高温環境

という、馬鈴薯にとって極めて厳しい条件が重なりました。

このような中でも、CaSiを散布した区画では根の活性が維持され、肥大期の勢いが落ちなかったことが観察されました。
その背景には、以下の3つの要因が考えられます。

  1. ケイ素によるストレス軽減効果

CaSiに含まれるケイ素は、高吸収率なため、葉面吸収によって細胞壁を強化すると共に、蒸散の調整機能を高めます。これにより高温・乾燥ストレス下でも光合成が維持され、植物体の代謝バランスが安定しました。

また、ケイ素施肥により葉の温度が下がることも実証されています。

  1. カルシウムによる根圏機能の安定化

カルシウムは細胞壁と細胞膜の構造を強化し、根の吸水・養分吸収能力を保持します。
結果として、地温が高くても“根が止まらない”状態が続きました。

  1. Redox独自技術による即効性

CaSiに含まれるケイ素とカルシウムはマイクロカプセル化技術により非常に吸収されやすくなっています。
従来のケイ酸カルシウムに比べて植物への利用速度が速いことが特徴です。
この「動ける栄養」が、猛暑下でも根と葉の活動を支えたと考えられます。

実証を通じて見えたこと

十勝地区では多くの農家が「例年より小ぶりの芋が多い」と語る中、
本試験区ではサイズ・形状ともに良好な芋が多く、澱粉価も高い結果となりました。

このことは、CaSiが単なるケイカル資材ではなく、
環境ストレス下で作物の代謝を支える“機能性バイオスティミュラント”であることを示唆しています。

今後の展望

今回の試験は1シーズンの結果ですが、
極端な気象条件下におけるCaSiの有効性を示す貴重なデータとなりました。
今後は、他地域・他作物(根菜類、水稲、豆類など)での追試とメカニズム解明が期待されます。

🔗 関連情報
👉 [第2回リドックス製品勉強会 in 札幌(2025年11月20日開催)](イベントページリンク
当日は本試験の詳細報告と、CaSiの最新研究データを紹介予定です。

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